毎年10月に行われる大歳神社の秋祭りでは、日本各地でも珍しい「樽かき」と呼ばれる行事が行われます。
これはお酒の入った樽を男性数人で担ぎ、拝殿まで運ぶ行事です。
この祭りが珍祭と呼ばれるのは、この樽を運ぶ時のユニークな掛け声。
なんとも楽しそうな、お祭りならではの雰囲気に包まれます。

昔この地区に大雨が降り、市内を流れる市川が崩壊し氾濫の危機に陥った際、大蛇がその身を挺して堤防の代わりとなり、村を救ったという伝説があります。
これを受けて、村人は蛇に感謝するとともに、お礼としてこの酒樽を送るようになりました。

そして今でも、地域で代々大切に守り継がれてきた祭りなのです。