木野俣獅子踊は、熊野神社の神事として毎年5月5日に奉納されます。

この踊りは胸に抱えた太鼓を自分で打ち鳴らしながら、軽快に踊るのが特徴的です。軽快さを出せる理由は獅子頭にあり、職人では無く地区住民が集めた古い守り札をノリで固めて作るため極めて軽く作られています。

江戸時代初期の約370年前に始まり、越後から伝わったものとされる伝統のある踊りで、2016年には天皇皇后両陛下の前で披露されたこともあります。

獅子は7頭で中獅子は雄で黒色、二本のツノを持ちます。朱獅子も雄で赤色、二股ツノを立てています。雌獅子は緑で一本ツノ、ひら獅子は4頭で黒色、青色、赤色、白色でツノを持っていません。

獅子の他に花笠をかぶった舞い手もおり、ピンク、緑、青、赤、黒、白など、とても色彩豊かで見る人を楽しませてくれます。また、獅子踊りで口上があるのも、庄内では珍しく見ものです。