稲荷神社(鹿児島市稲荷町)の六月灯は、毎年7月3日に開催されます。屋台もあり、神社の前の道路は歩行者天国となり、多くの人で賑わいます。

この稲荷神社は歴代の島津氏から崇敬されてきた鹿児島五社の一社で、もともと、日置郡市来町にあったものを島津家九代忠国のとき移されたそうです。また、桜島の溶岩でできた稲荷くぐり溶岩があります。島津家初代忠久の母が境内で産むの際に稲荷大明神のお使いのきつねが照らしてくれた明かりによって無事に出産できたといういわれから、境内には狛きつねがいます。大正時代のころまでは二頭の馬による流鏑馬と稲荷の市も行われていたようです。