県の指定重要無形民俗文化財にも指定されている「天引の麦祭り」。
一説によると1,200年もの歴史があると言われるこの行事は、家内安全や無病息災を祈願して行われています。

年に2回行われる麦祭りは、別名「麦供」、「バクッパ」、「鬼穀」などともいわれており、大麦と小豆の入った麦飯をバクッパと呼ばれる葉の上にのせ、大根の葉の籾漬けとみそ汁をかけてお供えするというものです。
神様に供えた麦を食べると体が丈夫になると信じられてきました。

麦を炊いてから食べるまで、細かな所作がいくつもあり、伝統を感じさせる行事となっています。