「やきもち踊り」は伊那市山寺にある八幡社白山社合殿の例祭にて奉納される、長野県の無形民俗文化財です。
このお祭りの主役はやきもち踊り保存会に所属する山寺区の男達約30名。
黒の羽織袴で正装した凛々しい姿と、酔っ払いながら祭りを行うゆるさのギャップが魅力です。

大まかな祭りの流れは、どぶろくやキセルを味わう酒盛りと足を上げ飛び跳ねる踊りを交互に3回繰り返し、最後に競って鳥居の外へ逃げ出します。
逃げ遅れた者は「厄持ち」と呼ばれ、掛け声と共に一斉に逃げる姿はまるで大人が本気で行う子供遊びのようです。
酒盛りで出される焼き鮎やどぶろくはお客にも振る舞われ、桜の下で宴会さながらのお祭りが楽しめます。